Googleアラートで「セルフヘルプ」「自助グループ」などを登録していて、なぜか書評が引っかかってきたので興味を持ったのがこの「日曜日の人々」
読んだことの無い作家さんだったのですがざっと調べるとすごかった…
「指の骨」で、第46回新潮新人賞受賞。
「指の骨」で、第152回芥川龍之介賞候補。
『指の骨』で、第28回三島由紀夫賞候補。
「朝顔の日」で、第153回芥川龍之介賞候補。
「短冊流し」で、第155回芥川龍之介賞候補。
『スイミングスクール』で、第30回三島由紀夫賞候補。
『日曜日の人々(サンデー・ピープル)で第39回野間文芸新人賞受賞。
Wikipedia-高橋弘希 より引用
まだ、新人賞・芥川賞の対象になる新しい作家さんですね。
…でも読んだこと無いの。
というかここのところ短編集がやっと読めるようになってきた、というくらい物語は読めなくなっていたんです。
でもなぜかこの作品すらすら読めました。
ただし、今の段階でこの本を少なくとも気持ちが疲れている人にはお勧めできません。
ご時世とか色々と…
感想というか物語と言うよりちょっと違うこと書いていると思いますが。
主人公は恋人関係だった従姉の自死、遺品からその従姉がとあるセルフヘルプグループ(自助グループ)に通っていたことを知り、従姉の死の謎を知るためにグループに通い始める。
人がどうやって傍から見ると意味も無く自ら死に近づいてしまうのか。
あくまでも傍から見ると…なんですよね。
そこのグループは元々はネットの掲示板だったようですがそこを閉じるときに代替のものとしてできたとのこと。
特定の疾患や症状に対応していると言うよりも「困っている」人の集まり?とでも言うのでしょうか?
場所は会費で借りている集合住宅。
依存症、摂食障害、セクシャルマイノリティなどいろんな人物が出てきます。
どうやら言いっぱなし聞きっぱなしらしいのですが、前もって自分で文章にしてきたものを発表し提出するという方式のようです。
この方式どこかでやっているのでしょうかね?
そして、提出されて希望があるもの(ほとんどと言うこと)はまとめて冊子にして保管する、という形になります。
一瞬これ楽で良いなと思いました(多分楽じゃ無いけど)
スイスイ読めるのに衝撃的な1冊でした。