デイケア通い3年間、Bipolar-Quest代表ちどりの体験談です。
ひょんなキッカケで通っているクリニックのデイケアに参加することになり、3年が過ぎました。
週1回+月1~2回を目安に実際はもっと少なめで通っていました。
私の場合は5駅ほど先のクリニックなため正直ちょっと億劫でした。
目次
デイケア参加のきっかけ
外部からの大きなストレスで潰れてしまい、フラッシュバックもひどく昼間は家で1人なのでわめきながら床を叩くなんて日常になってしまっていました。
(その理由についても書きたいのですが、今のところ何かに配慮しているのでやめておきます・位は書いても良いですよね?)
誰か日常接する人が必要と言う話になり、ヘルパーやお手伝いのアルバイト(学生など)と言うことも、机上の空論ではありましたが検討しましたが、障害福祉課に相談したところ地域活動支援センターを紹介されました。
ところが、たまたま運が悪かったのでしょうが、その時の地活の職員さんと話がうまく噛み合わずこれはちょっとやっていけないなと感じ、振り出しに戻るとなりました。
……と言う経緯を持って家族と診察を受けたとき、主治医に「じゃ、うちのデイケア来る?」と言われました、極めてカジュアルに(苦笑)
実はデイケアは過去に経験があり、そのときは当時の主治医の強い勧めだったのですがそこは少人数で、プログラムも有って無いようなモノで、しかも殆どの時間をトランプとUNOで過ごしていて、他のメンバーはおそらくみんな統合失調症でした。
さらにそのときは今以上のとんでもない遠距離通院で、「トランプのためにこの遠距離と運賃は無理!」と早々に辞めてしまいました。
その時のトラウマ的に今でもカードゲームは苦手です。
精神科デイケアのトラウマで何かができなくなるって馬鹿らしいにも程があると思います。
主治医の目論見としてはどうやら私以外にもう一人デイケアに参加を促した相手がいたらしくその人と私とをかけ合わせたら良い結果が出るのではと思っていたようなことを言っていました。残念ながらその方とはお会い出来ずに終ってしまいましたが。
と言うことを今の主治医に伝えたら「だったらうちのほうがプログラムは面白いと思うよ」とプログラム表をくれました。
工芸系とか、お菓子作りとか、カラオケとか、謎のサロン(後述)
面白そうだなと思いました。
その日のうちに見学することになりました。
お昼に差し掛かりそうな時間だったため、全体像はつかみにくかったのですが居心地は良さそうなスペースだったこと、人数はその日は15名ぐらいかな?皆さん気持ちのいい挨拶をしてくれました。
お菓子作りが楽しそうだったこと、案内してくれたのがたまに採血してくれるナースで少し安心できていたこといろんな要因がいい方向に向かい後日体験参加することになりました。電話が苦手な私に対する連絡の対応も配慮してくれました。
デイケア体験参加
実は2回延期になりました。
やはり未だ1人で決まった時間、しかも朝に家を出るのが難しかった時期だったのだと今になって思います。
FAXでごめんなさいした覚えがあります。
で、やっと体験に出かけられまして。
やはりその日も15名ぐらいだったと思います。
担当ナースに挨拶して、受付(出席簿的な)して、体温と血圧記録して時間になったら朝のミーティング&ラジオ体操。
ミーティングで簡単な自己紹介をしました。
プログラムは午前と午後で2つずつから選択。
午前はお菓子作りと…何でしたっけ?ヨガかな?
午後はスポーツ(外部の体育館)と謎のサロン、
この謎のサロンと書いているものは女性専用プログラムということで、お話しながらハンドケアしましょうと言うものでした。
話をしながらケアしてネイルするというのは結構忙しいと言うのは後日の話
結局この時のいろんな出会いが良かったのだと思います。
3回まで無料で体験できたのですがもうその日に正式で申し込みました。
ちなみに体験は無料です。一日参加の場合お弁当が出ますが、体験の場合はお弁当代は必要でした。
デイケア本参加
これも…すぐ次の週ってできなかった気がします。
とにかくゆっくりと始動しました。
今後週に何回にするかは様子見ながらということでとりあえず週2回
上記のお菓子とサロンの日と、革細工と何か(覚えてない)の日
友達、というのがどういう状態を差すのかがいまいちわかっていない私ですが、良くしてくれる人がいたので助かりました。今でも親しくしていますがなんの連絡先も交換していません。
週2回毎週通えるようになるのにかなりの時間がかかった気がします。
結局私の正式な担当者はそのままナースになりました。
クリニックのデイケアに通うメリット
あくまでも私の体験で、他の医療機関でどうなっているかは知りません。
デイケア参加の時の書類にデイケアでの様子を主治医に報告する旨書いてありました。
私の場合主治医はデイケアの真上で診察しているので何かあったらすぐ連絡かなぁと思っていましたが、ホントに色々筒抜けでした(汗)
私としてはそれで良かったと思います。
診察のデイケア参加者枠がありました。
次回の予約を決めるのがしんどかったのでこれは本当に助かっています。
空腹時の採血などは自分の診察時間前にナースが連れ出してくれて、早目に御飯食べられるようにしてくれて楽です。
あとは、やっぱり通院先とデイケアが同じ場所というのは単純に安心と言うか、手間が省けるというか。
当然同じ主治医に診てもらっている人も多いので先生ネタで盛り上がったりできます。
デイケア参加の費用
私は自立支援医療の利用で大まかに800円程度の負担でした。
自立支援を利用しないで健康保険を使うとその3倍となりますね。
さらに何らかの理由(労災など)があると全負担で10倍…と言うか本当はこれが本来の金額ですね。
自立支援(精神通院)の利用ですから限度額があります。2500円から20000円迄。
精神科通院とお薬代との通算になります。
また、デイケアは「医療機関」なので例えば生活保護受給者の場合は負担ゼロとなるようです。
自治体によっては手帳の等級による医療費の負担などがあるようです、ご確認ください。
ちなみに私の済んでいるところでは「通所費用の補助」と言うものがあるようなので一か八か市役所に問い合わせたら「デイケアってなんですか?」と返答に困ることを言われた上に「あとで調べてご連絡します」と言われたっきり2年以上お返事来ません(苦笑)
一応、その後市役所で聞いた処該当しないということでした、作業所などの通所ようだったようです。
デイケアでの人間関係
正直、みんなが精神障害者なわけなので色々起こります。
セクハラ的な人とか、周り見えてなさすぎな人とか、好き勝手にサボる私とか、派閥的なものとか…考えてみれば一般社会と大差ないのですが、みんな精神が疲れているわけでこじれるとこじれた者同士よりも周りが激しく疲弊する部分はありますね。
もちろん私自身苦手な人もいますし、私を苦手にしている人もいると思います。
お互いの本名も知らせてはだめなデイケアの話や、外部での交流禁止とか、男女交際禁止とか色々なところがあるようですが、私の行っているところはそういったルールは無いです。無いというより自己責任ですね。
もちろん、そういった種類の揉め事やらもあるのでしょうが。
関与せず、らしいです。
デイケアのイベント
- 外出レク
≫いちご狩り、観光、初詣等 - デイケア外の施設を使ってのレク
≫カラオケ、ボーリング、公民館調理室でのお料理等 - デイケア内で行われるレク
≫クリスマス会、納涼祭、ゲーム大会等
実はわたしは乗合バスは乗れるけど観光バスやマイクロバスがだめで、バスを使った外出プログラムは数回参加しましたがもう断念しました。
公民館調理室もなんか相性が合わず気分が悪くなってしまうのでとか、パーティー的なものは人が多すぎて(混雑的に)とか、ゲーム嫌いとか、かなりわがままやってます。
出会いと別れ
人はそれなりに入れ替わります。
新しく来る人、体験だけだった人色々、そして様々な形で去っていく人。
あと、作業所などの関係で曜日が変更になる人もいるのでずっと同じ曜日なら同じメンバーってもんでも無いです。
スタッフも入れ替わりがあります。
一応単科病院のサテライト的なクリニックなので、そちらへの異動やその逆、
退職される方、休職される方、後任の方。
実は担当ナースは最近病院の方に異動になり今後任のナースが担当です。
そして今私は
思う存分自分のペースだけで通っています。
というわけでサボりがちというよりたまに行くという方が正しいのではと。
しかも「おしゃべりしながらハンドケア&ネイル」に参加しておいて自分の爪はネイルサロンでやってもらっているとかもう意味不明になっています。
卒業も視野に入れてますが、ちゃんと通えない状態で辞めてしまうのは嫌なので前のように通えるようになったら考えます。
あは、これ書いたあと主治医に「デイケアを辞める理由」を印刷して突きつけてもらってきました(*´ڡ`●)
はい、自分で行くことすらできませんでした(たまたまの絶不調と重なって)
もうね、知らない。
コップの水が溢れる最後の一滴がポタッとこのタイミングで落ちた、それだけです。
お世話になりました。
全体的にはわかりませんが、余りきれいなやめ方をしなかったことは心残りです。
デイケアと言うものに対して思うこと
特に双極性の人にとってそんなに楽しいものではない可能性が高いと思っています。
朝来て、プログラムに出ずに午前も午後も寝ていたりゲームしていたりという人もいますし、人によって求めているものが違うので、何か特段レベルの高いものとか身につくものがあるわけでは無い気がします。
まぁ訓練所でもなんでもないので当たり前ですが。
そこにお金(限度額もありますが)と移動労力をかけるかどうかは価値観の問題です。
マトモに参加しているとヒューマンスキルは場合によっては上がっていくというか求められるのでそういう意味では超訓練施設ですね。
あとはやはり朝起きて夕方帰るという生活リズムが出来るというのはいいなと思います。
結局デイケアで得たもの
くれぐれも、あくまで私の体験の話ですので全ての方に該当する話ではないです。
- ある程度の規則的な生活。
- 他の疾患の方との出会い
ちなみに、朝6時に起きて7時15分からBSで朝ドラを2本見て、それから支度にかかる。
という日常をゲットしました、とりあえず朝ドラに間に合えば起床時間は前後してもオッケーということにしています。
私の生活だと、良くも悪くも双極性障害の方に囲まれていまして(汗)
他の疾患の方はこう思うのかと色々学びました。
あ~色々違うともあ~やっぱり同じともどちらも思いました。
以上主治医のいるクリニックのデイケアに3年通ってみてのあれこれでした。
かなり重複しますがFAQも作りました。
ご覧頂けるとうれしいです。
ブログでも書いてます
ちどり、個人ブログのない、なにもないでもコツコツと書いておりました。
ご興味があればどうぞ。
ない、なにもない デイケアカテゴリ