主治医が診断書を書いてくれなかったので、公安委員会指定の専門医に診断書を書いてもらった話 (東京都公安委員会指定の警察署で更新の場合)

公開日: : 最終更新日:2017/05/10 :投稿者にゅうろん 体験談, 改正道交法など

運転免許の更新に際して主治医に診断書をお願いしたら、どういうわけか書いてもらえなかったというU氏の免許更新顛末です。
貴重な体験談をありがとうございます。

【結論から先に】

主治医が色々理由をつけて「一定の病気」患者用の運転免許取得・更新のための診断書を書かない場合は、診断書下欄(診断書本欄の下)にある
「専門医•主治医として、以上のように診断します。」
の、”します”を”しかねます”に書き換えてもらい、下欄の全てを書いてもらう(診断書の内容は一切書かない)。こうすると、通常申請手続きの前に、担当官から病名、通院歴等を聞かれ、それを控えられる(運転免許センター本部に転送すると思われ)。手数料を納め視力検査→写真撮影→講習で免許証更新となる。
その後、公安委員会指定の専門医から呼び出しがあり、診察を受け診断書を書いてもらう。不適の場合は、免許取り消しとなる。

【元主治医との確執】

私はH26.11月下旬が免許証更新の期限だが、一定の病気(そううつ病)に該当するので、主治医にあらかじめ専用の診断書を書いてもらい、免許更新時に提出しなければならない。

初診より二十数年通った都内某クリニックでは、数年前運転の話になった折に「あなたは眠気を及ぼす薬を服用してるから運転はしてはいけない」「運転するなら自己責任で。私は許可してませんから」と強く言われた。

今回の診断書の作成依頼をした時も、最初は「薬飲んでるしねー」と言われた。それから、「この診断書作った警察(公安委員会)は精神病のことをまるで分かってない」と言いつつ、医師のメンツからか書くように努力はしてくれた。ちなみに東京都では、診断書に加えて医師向けにガイドラインを二枚添付している。それを読んでも「これでは書けないなー」「あなたがどんな運転をして、適性があるのかどうすればわかるのか」と。

次の診察の時に、「これダウンロードして印刷したんだけど」と日本精神神経学会が公開している 患者の自動車運転に関する精神科医のためのガイドライン を手にしながら「読んだんだけどねー、やっぱりこれは難しい」と。

【転院・初診】

ここでは埒が明きそうにないのと、引っ越しで通うのがしんどくなってきたので、より近い精神科病院への転院を決意。9月末からそちらの病院で受診することに。

精神科病院での初診。プレ初診(患者プロフィール作成 by ナース)の後、診察。主治医から開口一番、10月末で辞めると言われた(えーー、何それ)。一通り病状を申告、処方が確定した段階で診断書の件を切り出す。

(前クリニック医師とほぼ同じ反応)

1) 運転を、控えるような薬を飲んでいる。
2) あなたの事はまだよく分からないし、ましてや運転適性は分からない。

ここで、主治医が診断書を書かない場合は公安委員会指定の専門医が診断書を書くようだ、と伝える。医師「それならみんなそちらで書いてもらえばいい」と、医師であることを放棄するような発言。

私「それではその専門医はパンクしてしまいますね」
医師「…」

次回診察に持ち越しに。

ここで、どうしたら公安委員会指定の専門医の診断をしてもらえるのかのヒントを、Bipolar-Quest神奈川県双極性障害の会のSNSから得て、鮫洲運転免許試験場の適性相談センターにTELで問い合わせた。

以下にまとめる。

■診断書の下欄(診断書本欄の下)において、
専門医•主治医として、以上のように診断します。」の
“します”を”しかねます”に書き換えてもらう。
■日付、(病院名)、担当医師名、捺印してもらう。
■免許更新の申請時に提出すると、公安委員会指定の専門医の診断になる。

さらに、本問い合わせの件を、私が免許更新する指定警察署が受け入れ可能か確認してくれた(→ok)。そして私の名前と共に指定警察署に申し送っておくと言われた。

【診察二回目】

診察時、診断書作成について三択で選んでもらった。

1) 診断書を書く
2) 診断書を(意図的に)書かない
3) 診断書を(止む無く)書かない→次の主治医に持ち越す

「あなたの事はまだ分からないから」
「次の主治医(11月~)もあなたを分かる時間が取れないですね…」
と 2) を選択。

診断書は本欄には何も書かず、下欄「診断します」を「診断しかねます」に書き換えてもらい、日付、担当医師名、捺印をもらい(後日、記入不足と気付く)受け取る。

【免許更新手続き】

免許更新手続き当日。指定警察署併設の免許証更新事務所へ。暗証番号カード作成後、皆が申請書を書きに並んでいる列の脇で待機している事務の方を見つけたので、「一定の病気の者なのですが…」と問うと「二階の2番窓口へ」と言われたのでそのように。

二階で対応した方は今日で3度目の対面なのだが、向こうは私を憶えていない。暗証番号カードと下欄のみ記入の診断書と通院先予約票※(写し)を提出。主治医が診断書を書いてくれない事情を説明すると、病名、通院来歴、通院頻度、薬を飲む回数などを聞かれ、控えられた。手帳の提示も求められる(これは要らないはずだな、と思いつつ、コピーも取られたかも…)。

※通院先予約票には、診断書下欄に記入不足している病院•診療所名、医師名情報を補足するために自主提出した。

私が「担当者の名前は失念したが、鮫洲運転免許試験場の適正相談センターから、私の名前で申し送りがあったはず」と言うと、担当は10分ほど照会のTELをして戻ってきて、説明があった。

「今日、視力検査、講習を受けて適性であれば免許証は発行します。ただし後日、専門医の診断で運転に不適切となった場合、免許は取り消しになります。その場合手数料の3,100円は戻りませんが、よろしいですね」

承諾して免許更新申請書を記入。書く時、緊張もあり書痙(振せん)が出て、うまく字が書けなくて辛かった。

申請書の裏(あるいは右側)に今般改正道交法で変更になった「質問票」欄があった(各項目について「はい」か「いいえ」にチェックする)。その中に「5. 病気を理由として、医師から、運転免許の取得、又は運転を控えるよう助言を受けている。」の項目があって迷った。”病気を理由”ということは、「そううつ病を理由として」だから、該当しない(服薬は訊かれていない)と判断し、「いいえ」にチェックした。

手数料3,100円を支払い、視力検査、写真撮影、30分の講習を受けて更新免許証を手にした。

【運転免許本部での事前聴取(H26.11月下旬)】

鮫洲運転免許試験場の警視庁運転免許本部から、H26.11月下旬 14:00に運転免許本部 行政処分課(汗)に出頭せよとの依頼書(H26.11月初旬付)が郵送されてきた。公安委員会指定の専門医の診断に向けての事前聴取のためだった。

事前聴取の初めは、何とか主治医に診断書を書いてもらえないだろうか、という懐柔だった。転院して間もない、しかも転医もしている事をふまえ、三ヶ月後くらいに書いてもらえないだろうかという流れだった。話は押したり引いたりしたが、私の意志が固いのをみてとったのか、ようやく専門医による診断を受ける話にスイッチした。

聞かれたのは、出身、生育歴、学歴、職歴と病気に関することだった(病歴、現在の病状)。

最後に、臨時適性検査の日程を取って終了した。所要1時間くらいだった。臨時適性検査の日の前に確認の電話をするとのことだった。

【公安委員会指定専門医による臨時適性検査】

臨時適性検査の2日前、運転免許本部担当官から確認の電話があった。当日行けるかの確認と、

「専門医から
 ”これから免許証ををどのように使うか?”
と聞かれたら、
 ”身分証明書として持っていたい”
と答えてくださいね」

という謎の文言を受けた。この文言の意図するところは後に明らかになる。

で、やっと臨時適性検査当日(H27.01月初旬)です。

適性検査を受けるクリニックに一時間前に着き、待ち合いで待機。二十歳くらいの男子で母親付き添いの人とか、自分より年配の人とかが先に検査を受けていた。予定通り16:00スタート。診察室が二つあるクリニックで、一つの診察室を占有して一人15分位かけて医院長が診ていた(11月下旬の事前聴取を行った運転免許本部の担当官が同席)。

所要25分。生育歴、学歴(高校→大学)、職歴、収入状況(含む年金)の確認とそれらとからめて発病からの病歴確認。直近のエピソード確認。お薬手帳で服薬確認(リチウム濃度も聞かれた)。

医院長の話で、双極I型、II型の切り分けがおかしかった。薬剤躁転ならII型、生来の躁鬱があるのはI型と言われたが、違うよね。発病の由来ではなく、病状で判断されるものと思う(躁が強い、入院歴があるのがI型)。

終盤、鍵となる質問が二つあった。

質問1※.「業務を含め運転の用途ではなく、ペーパードライバー的に免許を保持したいか?」

ここで詰まってしまった。公安委員会は運転できない運転免許証は発行しないのが建前。公安委員会、専門医としては、「乗らないというなら免許取消ししないよ」というスタンス。何ともねじれた状況に困惑したが何とか切り返し、住基ネットカードでは身分証としては不十分であること、運転免許証が一番有効だと話して、身分証として所持したいという話に何とか持って行った。

質問2. 「今、一番困ってることは?」

→睡眠障害(これはまずかったかも..)

これで診断終了。診察室を後にし、運転免許本部の人に一週間くらいで連絡が行きますから、と言われクリニックを後にした。

※既に書いたように2日前の確認の電話で、身分証として保持したいと答える様に指示されていた。

【診断結果】

H27.1月中旬、警視庁運転免許本部の担当官から、「診断の結果問題ありません、十分注意して運転してください」と電話があった、これで晴れて大手を振って運転できるようになった。でもクルマ手放したし、多分その機会はないと思われるけどね!

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